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この夜に・・・
幸せの度合いは 人 それぞれ違うけれど 私を 幸せに してくれるもの それは・・・・・・ 疲れていたハズなのに ふと目が覚めた。 時間を確認したかったけれど、 体勢的に無理と感じて 諦めて ぼんやりと思考を巡らせる。 優しく 腹部に回された両腕。 安らかな寝息。 身体全体に感じる、その重み。 約束なんて何もしてなかったのに 「久しぶりに早く上がれてさ。」 そう言って、爽やかな笑顔を浮かべて ドアの向こうに現れた。 私なんかより、毎日多忙を極めているハズなのに 優しい笑顔も さり気ない 気遣いも いつもと変わらない彼をすごいと思った。 久しぶりに 2人で過ごす夜。 何度目かのキスの後、優しく髪を撫でながら 彼はそっと呟いた。 「今日、紗雪ん家、泊まってもいい?」 あんな優しい笑顔で微笑まれて、断れる訳なんてなかった。 小さく いいよ、と呟いて そっとその胸に身を委ねた。 ふと、気がつけば 背後の彼が 動いたような気がした。 「・・・・・・紗雪・・・・・?」 「・・・・・・・あ、ごめん。起こしちゃった?」 「ううん、俺は大丈夫。・・・・・・・・紗雪、眠れない?」 そう言って、 腹部に回されていた腕を、再度絡めながら 彼が囁く。 「・・・・うん・・・・ちょっと・・・」 そう言って 頷けば 「紗雪。こっち向いてよ、顔見たい。」 艶っぽい声で囁かれて、 首筋にキスをされる。 「・・・・・・・・・・うん。」 ゆっくりと寝返りを打てば その真っ直ぐな瞳とぶつかった。 「・・・・・・・・眠れない・・・・?」 優しく囁いて、 髪を撫でてくる彼。 「・・・・・ちょっとね・・・・・・。」 小さく呟いて、彼を見つめる。 「じゃあ・・・・」 彼が呟いた 次の瞬間 私は彼の腕の中にすっぽりと 包まれていた。 「・・・・・眠れるまで、ずっと・・・抱きしめててやるからさ・・・・」 そう言って その腕でギュッと 私の身体を抱き寄せた。 「・・・・・ちょっと暑いけどね」 「・・・おぃ、こら。そこはありがとうだろ(笑)?」 ったく、しょうがねぇ~な と 小さく笑いながら 小さな子供をあやすように ポンポンと私の背中を叩いた。 真っ直ぐなその瞳に ふいに 引き込まれそうになる。 そして少しずつ 柔らかな眠気に引き込まれていく感覚をふと覚えた。 「おっ・・・さっそく効果アリかな(笑)?」 耳元で 彼が小さく笑いながら 呟くのが聞こえたけれど もうその言葉に 応える力は残っていなかった。 普通の恋人同士より、逢える時間は少ないかもしれない。 彼が何万人ものファンを持つアイドルということも 自分の中では 密かな枷となっているのも また事実だ。 でも それよりも なによりも たとえ短い時間でも、お互いを感じられるこの一時が 何よりも幸せだから 少しはにかんだ、それでいて2人きりの時にしか見せない甘い表情や 掠れ気味な声で名前を呼ばれる瞬間 そして何より ゾクッとする程、真剣な眼差しで 「・・・・・・・・・愛してる」 そう囁く その一瞬が 私にしか見せない ブラウン管では見ることのできない 素顔の彼が 素顔を見せてくれる かけがえの無い 2人だけの時間が 何よりも愛しくて大切だから・・・・ 静かに眠りに落ちていった 彼女を見つめながら そっと その頬に口付けて 甘く囁いた。 「・・・・・・・・おやすみ・・・・・・・・・・・・・・」 あなたとこうしてまた1つ 夜を越えられることに 心からの感謝を。 そして 朝、目覚めたときには 「おはよう」 そう言って 微笑む あの輝くような 笑顔がまた見れますように・・・・ 「な~に幸せそうな夢見てんだか(笑)」 大好きよ・・・・翔。 共に夜を越えるふたりの想いは 今、 溶け合って 愛になる。 by yuna-sos-0305 | 2010-07-02 20:23 | 小説
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