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by yuna-sos-0305
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未来写真

c0042410_21483625.jpg
久しぶりの休日。



私は彼のマンションで




数え切れないほどの写真に




目を奪われていた。




「コ-ヒ-ブラックでいいよね~?」



キッチンに立っている 彼が そう言って声を掛けてくれる。




「うん、いいよ~」



そう言って返事を返しながら



次から次へと出てくる写真に目を通す。





「はい、コ-ヒ-」


コ-ヒ-が入ったマグカップをゆっくりと置いてくれる。



「ねぇ、優っていったいどれぐらい写真撮ってるの?」




そう言って 彼を見つめる。



「う~ん・・・どれぐらいかなぁ・・・。撮れる時は、撮れるだけ撮っちゃうから

よくわかんないや(笑)」




そう言って 笑う 彼の声を聴きながら




私は一枚の写真を見つけた。





「これ・・・・・・」





「どうしたの?何かいい写真でもあった?」





そう言って 覗き込んでくる彼に




1枚の写真を見せた。





「この写真、可愛いね」





彼が見つめる 視線の先には





まだ20歳を迎えたばかりの




デビュ-当時の彼の初々しい姿があった。





それまでの 軽快さをなくし



途端にスロ-ダウンしていく



彼の言葉




そして 写真を見つめ続ける私に





彼はコ-ヒ-を啜るとゆっくりと呟いた。




「カメラマンの人がくれたんだよ。記念にどうぞって・・・」




そう言って そっと10年前の姿に




微笑んだ。







そんな 彼を見つめながら





私は  そっと呟いた。




「写真って素敵だね・・・・たとえ、その時の相手のことを知らなくても


時間も場所も関係なしに優の10年前をこうやって教えてくれる・・・・

10年前の今日はこんなことがあったんだって・・優の人生の一部分を

垣間見ることができる・・・それって何よりも幸せなことだよね・・」



「・・・確かに10年前は別々の人生を生きてたけど・・・これからは・・・

ずっと一緒だから・・・・」



「優・・・・」



その 真っ直ぐな 瞳に 吸いこまれそうになる


「僕が笑う、その先で美尋の笑顔をずっと・・見ていたいんだ・・・」

そう呟きながら、頬に触れる。


彼の手に 自分の手を重ね


ありのままの 想いをそっと呟く。

心のままに。


「私も・・私も優とずっと一緒に生きていきたい・・・」



そう呟けば


「今の言葉、確かに聴いたからね(笑)?」


そう言って 笑いながら


「じゃあ・・誓いのキス・・・」



そっと唇を重ね合う。



10年前の 想いと

10年後の想いが


交わり、重なり合って


「今」になる。













あなたと描く 未来写真はどんな景色を映し出すのだろうか?















そんなことを思いながら 彼の腕の中 そっと呟いた。








『10年前の優も好きだけど・・・・・・・なにより今の優が1番好き・・・・』








『僕も、今の美尋が・・・大好きだよ・・・・・』










2人の想いが重なり合って 












新しい未来写真が生まれる・・・・。








fin
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by yuna-sos-0305 | 2005-11-28 21:46