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by yuna-sos-0305
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第6話 

「ごめんね。突然呼び出したりして。」
「ううん、暇してたから。」

平日の午後。
優子から少し遅めの昼食に誘われて
私は青山のあるカフェにいた。

「でも本当素敵なところね、ここ。」
そう言ってコ-ヒ-カップ片手に店内を見回す。
「真尋ならそう言ってくれると思った。」
“シェフおまかせのランチメニュ-が美味しいの”
優子にそう言われ 試しにそのメニュ-とやらを選んでみた。


そして今、目の前には
鶏をトマトソ-スで煮込んだものが白のお皿に盛られていた。c0042410_18432857.jpg

一口食べるととても美味しくて
自分でも気付かない間に半分を食べてしまっていた。
「最近、外に出てるの?」
セットについていた小海老のサラダを食べながら優子が聞いてきた。


「ううん・・・・」
水を一口啜り、小さく呟く。
「駄目よ。いくら外に出たくなくたって、人間毎日一回は太陽の光を浴びないと。」
小さな子供を叱るように、優子はそう言って私を諭す。
「・・・・自分でもときどき分からなくなるの。自分は何が好きで何が苦手で、何があったら
幸せなのか・・・何のために生きてるのか・・・私を必要としてくれるなんて本当にいるのかなって・・・・・私の居場所は本当にここなのかなって・・・・。」

「真尋・・・・・」

「・・・寂しくて・・切なくてどうしようもない気持ちになるの・・・・」

街に出れば

誰もが楽しげな表情で自分の前を通り過ぎていく

満たされた表情と 楽しげな多くの声 

街の中に溢れる 幸せで楽しげな 風景は

なぜか いつも 私を 孤独にさせる・・・・。
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by yuna-sos-0305 | 2005-01-27 18:21